ベランダ防水工事|種類・費用・寿命を解説

「ベランダの防水が劣化して、雨漏りが心配…」そんな悩みをお持ちではありませんか?この記事では、ベランダ防水工事を行う前に知っておくべき基礎知識から、具体的な工事の種類、費用、寿命まで詳しく解説します。ベランダ防水の種類には、FRP防水、ウレタン防水、シート防水などがあり、それぞれ特徴や費用が異なります。また、ベランダ防水を長持ちさせるための対策や、定期的なメンテナンスについても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。この記事を読めば、ベランダ防水工事について理解を深め、安心して工事を依頼できるようになります。
Contents
ベランダ防水工事を行う前に知っておくべき基礎知識
ベランダやバルコニーの床面には、雨水の侵入を防ぎ、建物の内部への水分の浸透を阻止するため、多くの場合、防水加工が施されています。ベランダやバルコニーの防水層は、下地の上に「素地調整」「防水層」「トップコート」の3層を重ねて施工されます。これらの層は、それぞれ異なる役割を果たし、防水性を高めています。ベランダ防水工事では、劣化がトップコートのみなのか、防水層全体に及んでいるのかによって、必要な補修内容が異なります。目視だけでは劣化状況を正確に判断できない場合は、トップコートと防水層の耐用年数を参考に、ベランダの劣化状況をチェックすることが有効です。
トップコートは、防水層を保護する役割を担っており、紫外線や雨風などから防水層を守ります。トップコートが劣化すると、ひび割れや剥がれが生じ、防水層が露出し、雨水の浸入経路となります。そのため、トップコートの劣化は、ベランダの防水性能低下につながる可能性があります。防水層は、ベランダの防水性能を維持するために重要な役割を担います。防水層が劣化すると、雨水が浸透し、建物の内部に水漏れが発生する原因となります。防水層の劣化は、ベランダの構造部分の腐食やカビの発生につながる可能性もあります。
- ベランダやバルコニーの防水層は、定期的な点検とメンテナンスが重要です。
- 劣化が発見された場合は、早急に専門業者に相談し、適切な補修工事を行う必要があります。
ベランダやバルコニーの防水工事は、建物の寿命を長く保つために欠かせないものです。適切な防水対策を行うことで、雨漏りや水漏れなどのトラブルを防ぎ、快適な生活空間を維持することができます。
ベランダ防水の寿命と種類
ベランダのトップコートは、通常5年程度で劣化が始まります。トップコートの剥がれやひび割れなどの軽微な劣化症状は、トップコートを塗り直すことで修復できます。しかし、劣化を放置すると、防水層全体に悪影響が及ぶ可能性があるため、早期に対処することが重要です。トップコートの塗り替えは、専門業者に依頼せず、DIYで実施することも可能です。塗料を選ぶ際には、ベランダ用に設計されたものを選択しましょう。ベランダの補修工事は、目安として5年ごとに行うのがおすすめです。見た目に異常がなくても、10年以上経過している場合は、早めの塗り替えを検討することを推奨します。
トップコートと防水層の耐用年数
防水層の寿命は、およそ10~15年程度と言われています。使用される素材や建物の場所によって、劣化の速度は異なる点にご注意ください。
定期的にトップコートを塗り替えていても、防水層そのものの経年劣化は避けられません。ベランダに面した壁や天井に雨漏りが発生したり、目に見えるほどのひび割れが見られる場合は、早急に補修工事を行う必要があるでしょう。
大規模な改修工事の必要性を減らすためにも、10~15年を目安に、防水層の定期的なメンテナンスを実施することをおすすめします。
ベランダ防水工事の種類と特徴
ベランダの防水工事には、主に「RP防水」「ウレタン防水」「シート防水」の3種類があります。
それぞれの工法には特徴、費用、メリット、デメリットがあり、適切なものを選ぶ必要があります。ここでは、3種類のベランダ防水工事の特徴、費用相場、メリットとデメリットを解説します。
RP防水は、液状のゴムをベランダに塗布して防水層を作る工法です。柔軟性があり、ひび割れに強いという特徴があります。既存の防水層の上に重ね塗りできるため、大規模な改修工事が必要ない点もメリットです。また、塗り重ねることで防水層を厚くでき、耐久性も向上します。
費用相場は、約10,000円~20,000円/㎡です。
ただし、乾燥に時間がかかることや、温度や湿度によって仕上がりが左右される点がデメリットとして挙げられます。
ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂をベランダに塗布して防水層を作る工法です。密着性に優れており、耐久性が高いことが特徴です。さまざまな形状に対応できるため、複雑な形状のベランダにも施工可能です。また、柔軟性があり、ひび割れにも強いというメリットもあります。
費用相場は、約15,000円~30,000円/㎡です。
一方で、施工が難しく、乾燥に時間がかかる点はデメリットとなります。
シート防水は、防水シートをベランダに張り付けて防水層を作る工法です。施工が簡単で、短時間で施工できるため、工期が短いことがメリットです。また、費用も比較的安価です。
費用相場は、約5,000円~15,000円/㎡です。
しかし、柔軟性が低く、ひび割れに弱いという欠点があります。また、シートの継ぎ目が劣化しやすい点や、下地処理が重要になる点も注意が必要です。
- RP防水:柔軟性があり、ひび割れに強い。既存の防水層の上に重ね塗り可能。耐久性が高い。
- ウレタン防水:密着性に優れ、耐久性が高い。さまざまな形状に対応可能。柔軟性があり、ひび割れに強い。
- シート防水:施工が簡単で短時間。費用が安い。柔軟性が低く、ひび割れに弱い。継ぎ目が劣化しやすい。下地処理が重要。
ベランダの防水工事は、長期間住み続ける上で重要な工事です。それぞれの工法の特徴を理解した上で、ご自宅のベランダに最適なものを選びましょう。
FRP防水
FRP防水は、新築物件のベランダに頻繁に採用される防水工法です。 液体状の防水材とガラス繊維などの補強材を組み合わせ、耐久性の高い防水層を形成します。
耐用年数 | 単価(m2単位) | 施工期間 |
---|---|---|
10〜12年 | 4,000〜8,000円 | 1〜3日 |
FRP防水は、高い強度を誇り、重量物を載せても変形しにくいため、安心感があります。 継ぎ目のない塗膜を形成することで、優れた防水性能を発揮し、腐食を防ぎます。 複雑な形状のベランダにも対応できるため、デザイン性の高いベランダにも適しています。 乾燥速度が速いため、工期が短縮できるのも大きなメリットです。 軽量な素材を使用しているため、建物への負担が軽減されます。 さらに、厚みや塗装ムラが発生しにくいのも特徴です。
一方で、FRP防水にはいくつかの注意点も存在します。 鉄製の素材には施工できないため、下地材の確認が必要です。 紫外線に弱いため、定期的なメンテナンスが必要です。 塗膜が硬く伸縮性に乏しいため、ひび割れが発生しやすい傾向があります。 他の防水素材と比較して、工事費用が高額になる場合もあります。
FRP防水は、広範囲な施工には適さず、ひび割れのリスクが高いため、比較的小規模なベランダに最適な防水工法と言えます。
ウレタン防水
ウレタン防水は、建物の防水工事において広く用いられる手法の一つです。その特徴は、柔軟性と密着性に優れ、さまざまな形状の建物の防水に対応できる点にあります。ウレタン防水には、施工方法によって「密着工法」と「通気緩衝工法」の2種類があります。
「密着工法」は、下地となる部分に直接防水材を塗布する工法です。この工法は、比較的安価で施工できる一方、下地の状態に左右されやすく、適切な下地処理が求められます。
一方、「通気緩衝工法」は、下地に通気緩衝シートを敷き、その上に防水材を塗布する工法です。この工法は、密着工法に比べて耐久性に優れ、下地の状態に左右されにくいというメリットがあります。
密着工法 | 通気緩衝工法 | |
---|---|---|
耐用年数 | 7〜10年 | 10〜15年 |
単価(m2単位) | 4,000〜6,000円 | 5,000〜7,000円 |
工期 | 3〜7日 | 3〜7日 |
- あらゆる下地に対応可能
- 複雑な形状のベランダにも対応可能
- 比較的安価に施工できる
- 施工会社の技術力によって品質が左右される場合がある
- 経年劣化によって亀裂が発生する可能性がある
それぞれの工法には、メリットとデメリットが存在します。「密着工法」は、ベランダなど比較的狭い面積の防水に適しており、コストを抑えたい場合に有効です。「通気緩衝工法」は、屋上など広範囲の防水に適しており、耐久性を重視する場合に適しています。ただし、「密着工法」は下地の乾燥状態が重要となるため、雨漏りしている箇所への施工は難しい場合があります。雨漏りしている場合は、「通気緩衝工法」を選択する必要があるでしょう。
シート防水
シート防水は、広範囲の防水工事に適した工法です。一般的には塩化ビニル製のシートを用いた「塩ビシート防水」が用いられます。一方、ゴム製のシートを用いた「ゴムシート防水」も存在します。それぞれのシート防水の特徴やメリット・デメリットを比較することで、最適な防水工法を選択できます。
耐用年数 | 費用(m2単位) | 工期 |
---|---|---|
10〜15年 | 3,500〜8,000円 | 3〜7日 |
シート防水は、広い面積を効率的に防水できるため、コストパフォーマンスに優れています。
- 施工面積が大きくなると、単価が安くなる傾向があります。
- 短期間で施工が完了するため、工期短縮が可能です。
- 耐久性に優れており、長期間にわたって防水効果を発揮します。
- トップコートが不要な場合が多く、施工が簡素化されます。
一方で、シート防水は複雑な形状への対応が難しいため、ベランダなど形状が複雑な箇所には適しません。
- 複雑な形状のベランダには、シート防水以外の工法が適しています。
- 施工中は騒音が発生するため、周囲への配慮が必要です。
シート防水は、平らで広い範囲の施工に向いています。テラスのように広いベランダや、すでにシート防水が施工されているベランダは、シート防水の採用を検討できます。
ベランダ防水を長持ちさせるための対策
ベランダの防水層は、長年の風雨や紫外線にさらされるため、経年劣化は避けられません。しかし、適切なメンテナンスを行うことで、劣化の進行を遅らせ、防水層の寿命を延ばすことができます。ベランダの防水を長持ちさせるための効果的な方法を3つご紹介しましょう。
まず、定期的な清掃が重要です。ベランダに堆積した汚れやゴミは、防水層の劣化を促進する要因となります。そのため、少なくとも年に一度は、高圧洗浄機などを用いて、ベランダ全体を丁寧に清掃しましょう。清掃後は、防水層にコーティング剤を塗布することで、防水効果を高め、汚れや紫外線から保護することができます。
次に、排水口の詰まりを解消しましょう。ベランダの排水口が詰まっていると、雨水が滞留し、防水層に負荷がかかってしまいます。排水口の詰まりは、定期的に清掃したり、排水溝に網を設置したりすることで予防できます。排水溝の掃除は、水の流れが悪くなっていると感じたら、すぐに対応しましょう。
最後に、ひび割れなどの損傷に注意しましょう。ベランダの防水層にひび割れや剥がれが発生した場合、雨水が浸入しやすくなり、構造物へのダメージにつながります。ひび割れを見つけたら、放置せずに、速やかに補修を行うことが大切です。補修には、専用のシーリング材を使用し、丁寧に作業を行うようにしましょう。
定期的なメンテナンス
排水口の清掃は、建物の維持管理において重要な役割を担います。
排水口に砂や泥、落ち葉、種子などのゴミや汚れが溜まると、排水機能が阻害され、汚水が溢れたり防水層の劣化を招いたりする可能性があります。
さらに、排水口に堆積した砂や泥は、雑草の生育に適した環境となり、ベランダのコンクリート部分にまで根を張り、外壁や建物内部に汚水が浸透するリスクも孕んでいます。
排水口の清掃は、原則として3ヶ月に一度行うことを推奨します。周囲に植物が多く存在する場合やガーデニングを行っている場合は、より頻繁な清掃が望ましいです。
トップコートの塗り替え
トップコートは、建物の外壁を保護し、美観を維持する重要な役割を担っています。 しかし、紫外線や雨風などの外的要因によって、経年劣化が進んでしまうことも事実です。 定期的な塗り替えは、トップコートの劣化を防ぎ、建物の寿命を延ばすために不可欠です。
塗り替えを行うことで、防水層を保護し、雨水の侵入を防ぎます。 また、紫外線による色あせやひび割れを抑制し、建物の美観を長く保つ効果も期待できます。
トップコートの塗り替えは、専門業者に依頼することもできますが、DIYで自分で行うことも可能です。 ホームセンターなどで必要な塗料や道具を揃えれば、比較的簡単に作業できます。
塗り替えの頻度は、建物の構造や使用されている塗料の種類によって異なります。 しかし、一般的には5年に一度は塗り替えを行うことが推奨されています。
こまめなメンテナンスを行うことで、トップコートの劣化を抑制し、建物の寿命を延ばすことができます。
ベランダ防水工事の要点
ベランダの防水工事は、建物の耐久性を保つ上で欠かせないものです。この記事では、ベランダ防水工事の種類や特徴、長持ちさせるための対策について解説しました。ベランダ防水工事を行う前に、寿命や種類、適切なメンテナンス方法について理解しておくことで、快適で安全な住環境を長く維持することができます。定期的な点検やメンテナンスを行い、快適なベランダ空間を実現しましょう。
営業エリア | 多治見市、土岐市、可児市、その他名古屋市など |
事業内容 | 外壁塗装、雨漏り防水工事、水回り工事、内装リフォーム、電気工事 |

コラム監修:神谷 侑希
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